なぜ、腰が痛いと猫背になるのでしょうか?
[voicel icon="https://aidstation.net/wp-content/uploads/2018/03/DSC_1994.jpg" name="増田いんちょ"]それは、大腰筋という筋肉が縮んでいるからですよ。[/voicel]
[keikou]大腰筋をゆるめると、80パーセントの腰痛および猫背は劇的に改善します。[/keikou]
大腰筋とは、、、
大腰筋は、腸骨筋や小腰筋とまとめて「腸腰筋」と呼ばれている筋肉のうちのひとつです。
「腸腰筋」は、よく聞きますよね。
その中で、[keikou]長さが最も長く、大きな力を発揮するのが「大腰筋」[/keikou]です。
大腰筋は、真ん中より少し下ぐらいの背骨から、一番骨盤に近い背骨までくっ付いてます。
その場所から骨盤の前を通り、太ももの骨の内側(小転子)についています。
大腰筋は、背骨の腰の部分の左右にあります。
大腰筋の働きは?
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大腰筋は、直立姿勢の時、骨盤を前傾(背骨を前弯)位置に保つ仕事をします。
分かりやすく言うと「[keikou]猫背気味にならないようにする[/keikou]」ということです。
大腰筋を収縮させると、股関節を曲げることができます。(ひざを持ち上げる動作をイメージしてください)
また、両足が地面に付いている状態で左右の大腰筋を収縮させると、上体を前に曲げることができます。(お辞儀をしている動作をイメージしてください)
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大腰筋が弱ると腰痛になる?
一般的には、大腰筋が弱ると猫背になり腰痛になりやすいので、「大腰筋を鍛えましょう。」なんてことがよく言われています。
解剖学的にそういう風に解釈されるのは、構造上仕方ないことだと思います。
しかし、実際には当院に腰痛でお越しの方を診てみると、大腰筋が弱って腰痛になっている方はあまりおられません。
むしろ、大腰筋を鍛えすぎて腰痛になった方のほうが多いくらいです。
スポーツ選手が腰痛に悩んでいるのを、よくお聞きになると思います。
中高生などが部活動で腰痛になるという場合もたくさんあります。
これらの方たちの大腰筋が弱いとは思えません。
実際に、筋力の検査を行っても充分な筋力を持っている方がほとんどです。
しかしどちらにしても、大腰筋が腰痛に与える影響が大きいのは間違いありません。
大腰筋がどうなると腰痛になるのか?
当院にお越しになる方たちの例で言うと、
[aside type="boader"]「大腰筋が縮んで(強ばって)腰痛になっている」[/aside]
方が圧倒的に多いということが言えます。
なぜなら、当院の整体法で[keikou]縮んだ大腰筋をゆるめて元の長さに戻すと、腰痛が改善する[/keikou]方が大多数だからです。
→ 80%という数字は、じつはかなり控えめな数字で実際は[keikou]90%以上の腰痛に大腰筋が関係[/keikou]しています。
※大腰筋が弱くなって腰痛になることもあるかもしれませんが、かなりの年配になってからということが多いのではないでしょうか?
腰痛患者さんの比率は50歳前後の方たちが高いというデータがありますが、50歳前後の方たちの大腰筋がそんなに弱っているとは思えません。
なぜ、大腰筋が縮むと腰痛になるのか?
[voicel icon="https://aidstation.net/wp-content/uploads/2018/03/DSC_1994.jpg" name="増田いんちょ"]なぜなら、縮んでロックした筋肉は炎症を伴っている場合が多いからです。[/voicel]
[colwrap][col37][/col37][col73]このページの「大腰筋の働きは?」の項に書きましたが、大腰筋には上体を曲げる働きがあります。
ですから、大腰筋が縮んでしまうと、背筋をまっすぐすることがつらくなります。
また、上体を後ろに反らせにくくなったり、前に曲げた上体から起こすことが困難になったりします。
それは、大腰筋が縮んでロックしているため、スムーズに伸びてくれないからです。
また、大腰筋が固く縮んで伸びなくなってせいで、血流が悪くなり、筋肉の細胞が炎症を起こしています。
[keikou]伸びにくくなりかつ炎症を起こしている大腰筋を、ただ真っ直ぐに立つというだけで無理に伸ばしてしまう格好になるため、腰骨にくっついている大腰筋が痛みを出す[/keikou]のです。
これが腰痛の本態です。[/col73][/colwrap]
[kanren url="https://aidstation.net/backpain-10checkpoints/"]
縮んだ大腰筋はどうやってゆるめるのか?
当院では、大腰筋と、もう一つ股関節を曲げる働きの強い「大腿直筋」をいっしょにゆるめます。
骨盤の歪みなどを調整するときに、これらの筋肉の強ばりを同時にゆるめるのですが、その方法は、大腰筋・大腿直筋あわせて10種類あります。
10種類のテクニックを駆使して徹底的に、「大腰筋」と「大腿直筋」の強ばりをゆるめます。
大腰筋と大腿直筋をゆるめるためだけに10種類ものテクニックを使うところは他にはなかなかみられないと思います。
そうやって大腰筋と大腿直筋をゆるめると、身体を後ろに反らせたりすることが楽になるのと、ベッドの上に仰向けで寝たとき背中がピッタリとベッドに着くようになります。
施術後には、背筋がまっすぐ伸びて猫背が改善されます。
視線が高くなり、「背が高くなった気がする」という方も多いです。
こういう状態がキープできれば、腰痛に悩まされる確率はうんと低くなります。
これが、[keikou]他でなかなか良くならなかった腰痛が、エイド・ステーションの整体で楽になる理由[/keikou]です。
余談ですが、「筋肉をゆるめる」と謳っている治療院が最近とみに増えたように感じますが、私からみると本当にゆるんでいるのかどうか疑わしいものばかりです。
ただ伸ばしたり、さすったり、叩いたり、揺らしたり、揉みほぐしたりするだけでは、本当の意味での「筋肉がゆるんだ」という状態にはなり得ません。
本当に筋肉がゆるめば、固かった筋肉がふわっとした柔らかさへと変わり、痛みが減っていき、姿勢が変わり、身体の動きがスムーズになるという実感が同時進行的に起こります。
それは我々の行う「[keikou]ミオンパシー[/keikou]」という整体法が、筋肉の機能異常を本来の意味で正常化するからです。
※ただし、上記の内容は「筋性腰痛症」による腰痛症に関してのものであり、医師の治療を要する病気などが原因の腰痛に関してはこの限りではありません。