筋肉の生理学 腰痛

腰痛や首痛に牽引療法はたいへん危険です

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牽引療法は筋肉にダメージを与えます

 

当ページをご覧頂きましてありがとうございます。
自然整体院 エイド・ステーション院長の増田和幸です。

結論から先に申し上げます。

腰痛や首痛に牽引療法を行っても良くなりません。

むしろ治るどころか、ヘタをすると悪化します。

※牽引療法は、よく整形外科や整骨院で行われる腰痛に対する治療法です。

牽引療法ってどんなもの?

まずは冒頭の写真をご覧ください。

  • わきを固定し骨盤部をベルトで止めて、おもり・または電力で足の方へ10〜15分程度引っ張る。
  • 負荷は体重の3分の1程度。

牽引療法を行う理由

  1. レントゲン・MRI等で腰椎間が狭くなり、椎間板が圧迫を受けていることが確認された。
  2. 圧迫された椎間板が変性を起こしていることと、狭くなった椎間関節が神経を圧迫させていることが、痛みを発症させていると思われる。
  3. したがって、牽引によって椎間関節の間を拡げることにより、痛みが無くなるはずである。

というのが大体の理由でしょう。

しかし、上記の理由は我々の考えから言わせれば大間違いです。

牽引療法で腰痛が改善されるとは思えません。

それはなぜか?

牽引療法で腰痛や首痛を改善できない二つの理由

理由1.原因と結果を履き違えている。

腰痛や首痛で整形外科を受診し、
レントゲンやMRI等の画像診断によって、
腰椎間が狭くなり、椎間板が薄くなって神経が圧迫を受けている
ことが確認されることがあります。

現代医学では、これこそが痛みの原因としています。

しかし、これら骨の変形や神経への圧迫が腰痛の原因にはなりません。

「骨の変形や神経の圧迫が痛みの原因。」というのは、
ほとんどの日本人が間違った刷り込みを受けている医学知識です。

仮に、レントゲンに写った
「腰椎間が狭くなり、椎間板が薄くなって神経が圧迫を受けている」
状態を、腰痛の原因として見るとするなら、

なぜ背骨と背骨の間が狭くなってしまったのか?

という疑問が湧きませんか?

疑問が湧いて当然です。

理由もなく「腰椎間が狭くなる」ことはないからです。

レントゲン等で発見されるのは、背骨同士等をつないでいる筋肉が収縮して、
背骨と背骨との間を狭くしている結果であり、腰痛の原因ではないのです。

私達の解釈では、筋性腰痛 (頸痛) 症の原因は、
筋肉のロック (拘縮) と、それにともなう関節の可動不全です。

厳密に言えば、「関節の可動不全」も結果と言えるかもしれません。

腰椎間が狭くなる理由

それでは腰椎間が狭くなったのが結果だとするならば、
その原因はなんでしょう?

それは、縮んでこわばった筋肉が腰椎間を狭くし、
椎間板が圧迫されている状態を作っている
のです。

痛みの真の理由

そして、その収縮した筋肉が血行不良を引き起こし、
さらに酸素不足や炎症が「ブラジキニン」という神経伝達物質を産生させ、
それが脳に伝わると、痛みという形で認知されるのです。

これを解決しないと、腰痛は本当の意味での改善はしません。

よって、「椎間が狭くなっている」「神経が圧迫されている」などといった、
筋骨格系の構造上の異常をみて「これが腰痛の原因だ」と考えてしまうと、
単純に「引っ張って伸ばして形を整えれば良いだろう」
という浅はかな考えに至ってしまいます。

これでは何の解決にもなりませんね。

このタイプの腰痛は、「筋性腰痛症/筋筋膜性腰痛」と呼ばれます。

その原因は、筋肉のこわばり (拘縮) と、それに伴なう関節の可動不全です。

以下のページもご参照ください。

繰り返し言いますが、
背骨と背骨の間が狭くなっている状態(結果)を見て
「コレが原因だ」という診断には、
「では、なぜ狭くなっているんだろう?」という疑問がすっぽり抜け落ちています

これがミオンパシー施術家の立場から見て、
原因と結果を間違えている」と述べた理由です。

 

理由2. 牽引という物理的負荷が筋肉をさらに悪くさせるから。

牽引が腰痛を悪化させる原因?

ここで大事なのは、
この筋肉のロック(拘縮)がなぜ起きているか?というところです。

腰痛時の筋肉のロック(拘縮)は、
運動後に筋肉が張るといったものとは違って、
筋肉を護るための作用によっても起こります。

【筋紡錘が筋肉を護る仕組み】

筋肉を護るための作用というのは、
筋肉が必要以上に引っ張られた時に、筋肉や腱が切れたり
その筋肉が付いている関節が壊れないようにする
ためのものです。

この「身体を護るための作用」がどうやって働くかというと。。。

筋肉の中には「筋肉の伸び縮みを感知する装置」(筋紡錘) があります。

筋肉に無理な力がかかった時には、この装置 (筋紡錘) が、
「筋肉 (筋線維) が引っ張られすぎて切れないように縮んで守れ!」
という信号を出します。

そうすると、筋肉はギュッと縮んで引っ張られても切れないようにします。

車のシートベルトの仕組みと似ています。

これは筋肉を伸ばしすぎたことにより起こる「筋肉のロック (拘縮) 」なのです。

そしてこの筋肉の強ばり(拘縮)は、
先ほどの「筋肉の伸び縮みを感知する装置(筋紡錘)」が、
「もうゆるんでもイイよ」という信号を出さない限り解除されません。

腰痛や首痛持ちの方は、すでに筋肉がロックして筋肉を保護する状態に入っています。

そこへきて、身体を護ろうと頑張っている筋肉にさらに強い刺激を与えてしまうと、
筋肉は筋紡錘からの信号を受けて、ますます頑張って縮んで護ろうとします。

つまり、

腰椎間が狭くなり、椎間板や神経が圧迫を受けている状態を

腰痛の原因と考えて単純に引っ張ってしまうと、

そういう状態を作り出している筋肉のロック (拘縮) を

さらに強くしてしまう可能性がある

ということです。

それどころか、それまでリラックスしていた他の筋肉まで緊張させてしまう可能性すらあります。

これではますます腰痛を慢性化させ、治りにくくしてしまう恐れがありますね。

[voicel icon="https://aidstation.net/wp-content/uploads/2018/03/DSC_1994.jpg" name="エイド院長"]実際にエイド・ステーションにお越しの方で、数年渡り頚椎の牽引療法 (この方は首の痛みの治療でしたが、及ぼす結果は腰と同じです) を受け続けたある方の首の筋肉は、全体的に硬くなりすぎて、ある筋肉をゆるめる体勢に持って行こうとしても、別の筋肉の緊張が邪魔をして強い痛みが出るために、ゆるめることができませんでした。[/voicel]

こうなってしまうと、当院の整体でもお手上げです。

私は長期間に渡っての牽引療法は、

百害あって一利なし

だと思います。
たとえ短期間でも「無意味な筋肉の破壊行為」ではないでしょうか?

数年前の話ですが、アメリカのカイロプラクティック関係のジャーナルに、
カイロプラクターと整形外科医の共同研究の論文にも
牽引療法の害悪についての内容が書いてありました。

日本では、おそらくそういった研究が全くされていないので、
未だに深く考えずに牽引療法が行われているのではないかと思います。

という訳で「腰痛に牽引療法は無効である」というのが、今の当院の見解です。

このページを読まれているあなたが腰痛に悩まれていて、
「早く良くなりたい」「腰痛から解放されたい!」
と思っていらっしゃるのであれば、一度当院の整体を受けてみてはいかがでしょうか?

「痛くない施術」とお客様に好評の、
安心安全で効果的な整体法「ミオンパシー」であなたの腰痛・首痛の解消をお手伝いいたします。

 

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