「筋肉のこわばり」はこうして悪化する
第一段階
「筋肉を護るためのスイッチ」が入ると、筋肉はキュッと身を縮めて自分自身を護ろうとします。
初期のこの状態では、痛みなどが出ることもあまり無く、「筋肉の強張り」も、ほとんど意識されることはありません。
第二段階
強張った筋肉は、伸びることも縮むこともままならず、周りの筋肉に影響を及ぼし始めます。
最初に強ばってしまった筋肉の働きをカバーするために、周りの筋肉に無理がかかり始めます。
すると、周りの筋肉も刺激に敏感になり、ちょっとしたことで「筋肉を護るためのスイッチ」が入りだします。
「強張った筋肉」の範囲が拡がっていくこの頃から、違和感や痛み・コリが意識され始めます。
皆さんが来院されるのは、だいたいこの時期以降です。
この段階では、強張った筋肉を圧迫すると痛みを感じます。
第三段階
この状態をさらに放置すると、徐々に身体は痛みに鈍感になり、少し状態が良くなったように感じることがあります。
訴えられる痛みは、鈍痛・重い・だるいというふうに表現されることが多いようです。
「筋肉の強張り」が慢性化した状態です。
この第三段階の筋肉を圧迫すると、
「痛いが気持ちイイ」とか、
「くすぐったい」という感覚になっています。
この段階になると、[keikou]強張った筋肉には血流障害が起こり、筋肉の栄養である酸素やナトリウムなどのミネラル群が供給されにくくなってきます[/keikou]。
第四段階
さらに放置すると筋肉はますます強ばり、筋肉を包んでいる筋膜などが水分を失って干からびたようになってきます。
筋肉の強ばり第四段階です。
この段階の筋肉を圧迫すると、
触られている感覚が鈍くなり、感触はゴリゴリ
とした感じになってきます。
第三段階、第四段階の頃の筋肉になると、ほんの少しの刺激でも過敏に反応することがあります。
ギックリ腰や寝違い、足(脚)がつるなどの症状です。
私が施術のために身体を動かそうとしても筋肉が緊張反応を起こすので、常に身体が力んでいるという状態になっています。
「背骨や骨盤のゆがみ」がはっきり現れるのもだいたいこの時期です。
この段階になると、ストレッチをすると痛いだけで、無理に伸ばすとますます筋肉は防御のために収縮します。
同様に強いマッサージなども逆効果です。
他の整体法やカイロプラクティックなどで骨を矯正しても、筋肉の状態までは変えられませんから、すぐに元に戻ってしまうことも少なくありません。
こういった「筋肉の強ばり」をゆるめて元の健康な状態に戻すためのテクニックが「ミオンパシー」です。
それでは次の記事にお進みください。
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