日常やネット上で交わされる「筋肉痛」についての話題を見聞きするにつけ感じるのですが、実に多くの方が筋肉痛をポジティプで素晴らしいものと捉え、筋肉痛がひどければひどいほど、トレーニング効果が出ていると思い込んでおられるようです。
[keikou]果たして本当にそうでしょうか?[/keikou]
確かに筋肉は「トレーニングによる筋線維の破壊」と「適切な休息と栄養による修復」を経ることで、以前より強くなります。これは 間違いないでしょう。
しかし、損傷を受けた筋線維が元通り正常に 修復されれば良いのですが、自己治癒力で回復しきれないほどの重度の損傷を受けた場合はどうなるかというと、筋肉は固く縮んだままロックしてしまいます。(筋肉の拘縮とも呼ばれます)
筋肉がロックすると、筋肉内の血流が阻害され、エネルギー危機に陥り、やがて痛みを発するようになります。
[aside type="boader"]この痛みこそが慢性痛 、いわゆるオーバーユースによる故障の痛みです。[/aside]
[keikou]本当は筋肉痛など起きない方が良いのです。[/keikou]
運動の習慣が無くちょっとした運動でも筋肉痛になりやすかったり、日常的に運動をする方でもいつもと同じ強度の運動で筋肉痛を起こすようであれば、その方の筋肉はこわばって拘縮しているかもしれません。
筋肉が代謝の悪い状態にあり、筋肉痛を起こしやすいのです。
早い話、運動能力的にも消費エネルギー的にも効率の悪い筋肉だと思うのです。
そんな状態でさらにハードなトレーニングを重ねても、成果が上がるどころか身体を傷めかねません。
身体を壊さぬよう、筋肉痛には細心の注意を払いましょう。
[voicel icon="https://aidstation.net/wp-content/uploads/2018/03/DSC_1994.jpg" name="エイド院長"][keikou]運動による筋肉痛は、人工的に起こした軽いケガだと認識してください![/keikou][/voicel]