2018/06/06

腹筋運動をすると腰痛になる2

 

この記事を書いている人 - WRITER -
自然整体院エイド・ステーション院長。
ミオンパシー上級コース修了。
整体施術の仕事が楽しくて仕方がない人。症状が重い患者さんほどやりがいを感じて燃える超理論派。身体が良くなって喜ぶ患者さんの姿を見るのが、何ものにも代えがたい幸せ。生き方はシンプルがモットー。趣味はトライアスロンと写真を撮ること。座右の銘「人事を尽くして天命を待つ」

→この記事は「腹筋運動をすると腰痛になる」の続きです。

疑問だらけの腰痛知識

ーー腰痛になるのは腹筋と背筋のアンバランス?

腰痛に関する記事で、

背筋と腹筋のバランスが悪いから腰痛になる。」、

背筋に比べて腹筋は背骨と距離が離れているから、腹筋が弱いと背中が反ってお腹が突き出して腰が痛む。

と書かれているのをしばしば見かけますが、
日々の施術を通じて感じるのは、
そんな状態の腰痛はまず見かけないということです。

むしろ、その反対に、

猫背気味になっている人のほうがはるかに多い

のが現実です。

それに、腹筋は何かの動作をする際に、
上半身と下半身の間で、
“てこ”の支点のような役割をするのが主な働きで、
姿勢を保持する仕事は少しだけです。

したがって、上記のような理由は成り立ちにくいと言えます。

※マラソンランナーが「レース後半でもフォームを維持するため」とか「体幹で走れるようになるため」などといった理由で、シットアップ(上体起こし)のような腹筋運動を一生懸命やっているのをよく見聞きしますが、腹筋本来の役割・作用から主張させてもらうと、ほとんど無意味と言っていいでしょう。効果があるどころかむしろ、メンテ不足で骨盤周りの筋肉が硬くなることによって、腰を傷めたり、股関節や仙腸関節の動きが悪くなってエネルギー非効率な走りになる可能性が高まります。身体が安定したと感じるのは、単に身体が固まったことと錯覚しているのでしょう。米国ではすでに何年も前から、腹筋運動は時代遅れのエクササイズという認識です。

エイド院長

[参考記事] 腹筋運動は時代遅れ、米軍が体力測定から除外へ(ウォールストリート・ジャーナル)https://jp.wsj.com/articles/SB10421733196172483684504581436921882431938

※注)上の記事では腹筋運動が「椎間板を狭める可能性があり、最終的には椎間板の突出を引き起こす原因となり、神経を圧迫して背中の痛みにつながり、潜在的に椎間板ヘルニアを発症させる恐れがある。」となっていますが、このことと痛みとは何の関係もありません。大腰筋が、腹筋運動によって酷使されることで拘縮し炎症を起こすことが、腰痛の本当の原因です。なんでもかんでも腰痛を「ヘルニア」のせいにしないと気がすまないのですかね?(苦笑)

 

ーー腹筋による自前のコルセットは有効か?

もし、腹筋を鍛えることが腰の痛みを予防することがあるとしたら、
それは下記に述べる大腰筋の拘縮による痛みを、
腹筋を鍛えることで自前のコルセットを作り、予防するということです。

大腰筋が拘縮すると、身体を後ろに反らせることで痛みが出るので、
後ろに反らないように腹筋を硬くしてしまうのです。

しかしこれは、腰痛の改善や予防というよりも「ごまかし」です。

実際、あえて鍛えなくても、腰痛が出ないように自然に腹筋が硬くなってしまっている人もいらっしゃいます。

しかし、その方の腰痛は治っているわけではなく、痛みが隠れているだけです。

むしろ、腹筋が硬くなってしまっていることによる弊害の方が大きいかもしれません。
※腹筋が硬くなってしまっていると内臓の働きが低下します。

 

ーー大腰筋を鍛えて腰痛改善?

また、最近では「大腰筋を鍛えることが大事」という説も出てきています。

解剖学的には「大腰筋は骨盤を前傾させる働き」つまり出っ尻の形を作る働きをする、ということになっています。

これは「猫背気味の方の腰痛改善に役立つ」とされていますが、これも私から言わせると間違いです。

確かに、解剖学の理屈上ではそうなるように思えるのですが、現実に患者さんを診ていると逆の場合が多いのです。

なぜなら、エイド・ステーションに来られる腰痛症の方で、一番の原因として挙げられるのが、

大腰筋の拘縮(拘縮=持続的に縮んだままの状態)
だからです。

※大腰筋についてはコチラもご覧ください。
→「80パーセントという驚きの腰痛改善率を誇る施術とは?

大腰筋は背骨と大腿骨(太腿の骨)をつないでいる筋肉で、
姿勢の保持や身体を前に曲げる・股関節を曲げる、等に使われます。

確かに適度な張りを持った大腰筋は、下手に鍛えると縮んでしまいます。

そして縮んだ大腰筋は、猫背型(大腰筋拘縮型)腰痛を作り出してしまいます。

腰痛が起きるのは、腹筋と背筋のアンバランスなどではなく、
股関節の屈曲と伸展という使い方のアンバランスによるものだと考えます。

現代人はイスに座りっぱなしの時間が長く、
一日の大半を股関節を曲げたままの状態で過ごし
とりわけ日本人は、歩くときも股関節をあまり使わず、
膝から下をチョコチョコ動かすだけです。

上の写真のように、股関節伸展の動きをほとんどしないので、
お尻の筋肉が弱り、大腰筋が伸ばされることがなく、
どんどんと縮んでいくのです。

 

では、腰痛はどうしたら改善・予防できるのか?

それにはまず、

こわばった筋肉をやわらげて血行を良くし、
腰周りの状態を整えること。

まさしく「整体」をすることなのです。

これは別に「整体院に通ってください」と言っているのではありません。

ご自分でも仕事などで偏った姿勢を、違う運動(ラジオ体操)などをしたり、
軽い運動(歩く等)を心がけること等で、筋肉をゆるめ、身体を整えることはできるのです。

特に、猫背型腰痛には「大腰筋をゆるめることが大事!」です。

腰痛を改善するために、一生懸命に腹筋・背筋運動を行なっているのでしたら、
今すぐ止めた方が良いと思います。

さらに酷くなるかもしれません。

独力で大腰筋をゆるめるのはなかなか難しいので、
この世でいち早く大腰筋をゆるめることに着目した施術法「ミオンパシー」を、
一度受けられてみてはいかがでしょうか?

 

もっと詳しく知りたい方は、「ミオンパシー」創始者・松尾毅先生の書いたこちらの本もどうぞ。^^

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自然整体院エイド・ステーション院長。
ミオンパシー上級コース修了。
整体施術の仕事が楽しくて仕方がない人。症状が重い患者さんほどやりがいを感じて燃える超理論派。身体が良くなって喜ぶ患者さんの姿を見るのが、何ものにも代えがたい幸せ。生き方はシンプルがモットー。趣味はトライアスロンと写真を撮ること。座右の銘「人事を尽くして天命を待つ」